7/30(土)にセミのぬけがら調査を行いました。

7/30(土)に小平中央公園セミのぬけがら調査を行いました。2時間半にわたる調査にご参加のみなさま、暑い中おつかれさまでした!

今回の調査では、ニイニイゼミのぬけがらがとても多く、ツクツクボウシのぬけがらはゼロでした。オスとメスとでは、オスの割合が圧倒的に多い結果となりました。セミのぬけがら調査をすると、羽化の時期の種類や雌雄による違いが具体的に見えてきます。

次回は、8月20日にぬけがら調査と羽化の観察会があります。夏休みの自由研究にもぴったりの内容!ぜひご参加ください。

8/20(土)午後2時半-ぬけがら調査 6時半-羽化観察会(小平中央公園どんぐり林にて)


【7/30の調査結果】

A地点

  • アブラゼミ  雌0 雄30 計30
  • ヒグラシ   雌5 雄15 計20
  • ミンミンゼミ 雌1 雄3   計 4
  • ニイニイゼミ         52

合計106個

B地点

  • アブラゼミ  雌1 雄1 計2
  • ヒグラシ   雌0 雄3 計3
  • ミンミンゼミ 雌0 雄0 計0
  • ニイニイ         27

合計32個

C地点

  • アブラゼミ  雌2 雄15 計17
  • ヒグラシ   雌0 雄1 計1
  • ミンミンゼミ 雌0 雄0 計0
  • ニイニイゼミ       39

合計57個

D地点

  • アブラゼミ  雌0 雄9 計9
  • ヒグラシ   雌0 雄1 計1
  • ミンミンゼミ 雌0 雄0 計0
  • ニイニイゼミ        0

合計10個

全調査地のぬけがらを合計すると、

  • アブラゼミ  雌3 雄55 計58
  • ヒグラシ   雌5 雄20 計25
  • ミンミンゼミ 雌1 雄3 計4
  • ニイニイゼミ       118

雌9 雄78(ニイニイゼミは判別せず)

合計205個

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7/30(土)8/20(土)どんぐり林のセミのぬけがら調査と羽化のかんさつ会

今年で6年目のセミのぬけがら調査。
大人もこどもも、だれでも参加できる調査です。
自然観察指導員の方たちが、セミのぬけがらのオス・メスや種類の見分け方を教えてくれます。
羽化のかんさつかいもあります。お気軽にご参加ください!

7/30(土)9時半- ぬけがら調査
8/20(土)午後2時半- ぬけがら調査、6時半- 羽化観察会
場所:小平中央公園どんぐり林
※開始時間にどんぐり林集合
参加無料

【申込み】
先着順30名まで。
要申込み。
「参加者のお名前、連絡先、参加する日、年齢(こども)」をお知らせください。羽化の観察会は夜なので、保護者といっしょにご参加ください。
 メール:josuidonguri@gmail.com
 電話:090-2439-7976
※二回連続での参加が基本ですが、一回だけ参加もOKです。

持ち物:のみもの、ビニール袋、筆記用具、虫よけ、ルーペ(あれば)

2016ぬけがらチラシ2

ミニチラシをダウンロード(A4に二枚貼り付けてあります)

2015年セミの抜け殻調査

2015年のセミの抜け殻調査については、2015年セミのぬけがら調査結果で報告していますが、高野丈さんがまとめてくださった報告をアップします。

調査報告書小平中央公園2015-2.xls

調査の様子は、8月15日のセミのぬけがら調査と羽化の観察会の報告(写真)をご覧ください。

 

8月15日のセミのぬけがら調査と羽化の観察会の報告(写真)

8月15日の調査は、写真より先にデータを報告するという、例年にないことになっていますが、長時間にわたる調査のほかにも、いろいろと実り多い一日でしたので、写真でご報告します。

見分け方のレクチャー。

昨年作ったつのこう箱も仕分けに活躍。泥が洗い流されたニイニイゼミのぬけがらもありました。
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渡りの途中のアサギマダラがどんぐり林で一休み。優雅で美しく、この林で会えてうれしくなりました。

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羽化の観察会の前にセミについて高野さんからレクチャー。セミの生態にはまだわからないこともたくさんあるんですね。
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(ここまでの写真:自然観察指導員の高野丈さんと荻窪奈緒さんの撮影)

明るい林の中でオオミズアオの羽化にも出くわし、美しい翅がのびるようすが見られました。そのそばには、オオミズアオのさなぎらしき大きな塊も。この林ではオオミズアオに時々出くわします。
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(撮影:山田浩さん)

夜の羽化観察会。羽化中の個体は殻から抜けてしまっていたので、探し回って、位置を決めつつある幼虫を見つけ、背中が割れるところからの翅がのびるまでの観察は長時間に及びました。みんな、「もうすぐ背中が割れるよ」「ほら、ふくらんできている」と食い入るように見つめていました。

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(撮影:どんぐりの会メンバー)

 

2015年セミのぬけがら調査結果

とりあえず数字だけご報告しておきます。2015年のセミのぬけがら調査は以下のようになりました。今年も、どんぐり林で生まれ育ったセミは5種類でした(クマゼミは0!)。

セミのぬけがら合計 614個
◆アブラゼミ 484(オス287 メス197)
ニイニイゼミ 63
◆ヒグラシ 47(オス28、メス19) 全体の7.7%
◆ツクツクボウシ 13(オス9、メス4)
◆ミンミンゼミ 7(オス5、メス2)

今年はニイニイゼミの数がヒグラシよりも多くなりました。

ヒグラシのぬけがらは?

この林に特徴的なヒグラシのぬけがらの数だけを調べてみました。

道路予定地の柵の影響のない調査地1と4では、2013年より今年のほうが合計24個ヒグラシのぬけがらが多いのですが、柵で狭くなった調査地2と3では、合計73個も少ない結果となっています。特に調査地2でヒグラシのぬけがらが多かったので、柵の影響が大きく感じられます。

2015年ヒグラシ合計47個(オス28、メス19) ※2013年よりも49個少ない。
〈2013年ヒグラシ合計96個(オス53、メス43)〉

◆調査地1(柵の影響のない調査地)
2015年計36個(オス19、メス17) 2013年との比較+19個
内訳:7月26日13(オス10、メス3)、8月15日 23個(オス9、メス14)

〈2013年計17個(7/28 4個(オス4)、8/24 13個(オス2、メス11)〉

◆調査地2(柵の設置で狭くなった調査地)
2015年計0個 2013年との比較−57個

〈2013年計57個(7/28 28個(オス22、メス6)、8/24 29個(オス15、メス14))〉

◆調査地3(柵の設置で狭くなった調査地)
2015年計0個 2013年との比較−16個

〈2013年計16個(7/28 7個(オス3、メス4)、8/24 9個(オス3、メス6))〉

◆調査地4(柵の影響のない調査地)
2015年計11個(オス9、メス2) 2013年との比較+5個
内訳:7月26日1個(オス1)、8月15日10個(オス8、メス2)

〈2013年計6個(7/28 0個、8/24 6個(オス4、メス2)〉