どんぐりの会のシッポです。
10月18日(日)に、虫好きグループ「虫研」の協力を得て、中央公園の体育館横の雑木林で観察会をしました。
題して、みんなでしらべよう! 林の観察会
「体育館のそばの林には、どんな生きものがいるかな? 虫めがねやずかんを持ってきて、みんなで生きもの調査をしてみよう。大人も子どももごいっしょに!」と呼びかけた、「自力で調べる」観察会です。鈴木利博さんの講義も楽しかったし、土の中もほっくりかえしてみようと、長机を借りて、顕微鏡と白いビニール(土を広げて見るため)をセットし、奨励学級のおさがりのわりばしと紙コップに、バケツ、トレー、虫めがね付き透明ケース、虫とり網などを持ってきて、準備万端!
最初から土を広げて小さな虫を探す大人に対し、子どもたちは大物さがしにでかけていきました。まもなく、「あー! いたー!」とあちらこちらから声があがり…
「虫 ゾーン」「鳥ゾーン」に分けたピンクと赤の大きな紙を広げ、見つけた鳥や虫の名前と絵をハガキ大の紙に書き込んで、貼りつけていきます。虫めがねや顕微鏡 でよーく観察して、図鑑をひっくり返して名前を調べて…。途中から、蝶々博士のゆきちゃんが登場! 図鑑に載っていない虫たちを、「これは○○の仲間、こ れに近いかな」「○○の仲間ね、ほら、ここを見てごらん」とさばいてくれました。
見つけた虫は…
アオオサムシ この林でははなやかな部類!?
アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫) 子どもたちに大人気!
蚊 まだ元気でした。
ガのサナギ
カブトムシの幼虫 ごろごろと、カブトムシの団地のようでした。埋め戻してやりました。
コガネムシの幼虫 こちらも大量に…
カマキリ
コオロギ
ゴミムシダマシ 通称ゴミダマ。ずいぶんひどいお名前です。
サシガメ 黒地に赤い斑点がビビッド!
(昆虫はこのあたりまで…)
イッスンムカデ
クモ 黄緑色のクモも。
ダンゴムシ
ベニジムカデ属の一種
マクラギヤスデ 朽ち木の下に二頭じっとしていました。枯れた葉のような、実のような、不思議な生きもの(節の数と後半分の足を省略。ずっと一節から4本の足が出ています)。
鳥は、コゲラとヒヨドリでした(声がしました)。
落ち葉が重ねてあるところには、たくさんの虫たちが集まっていました。「ねっ、落ち葉って大事でしょう~♪」とゆきちゃんが一言。あたたかい落ち葉の下で、虫たちは栄養をたっぷりもらって、消化して、それが木の栄養にもなって、循環して……落ち葉ってほんとにゆたかだなあ。
「地味だけど楽しかったね~」というMさんに対し、「この間はもっと地味だったから、今日はなんだかはなやかに感じたよ!」と話しました(奨励学級の時は、主に腐葉土の中にいる虫を観察したので、完全に昆虫以外が中心でした)。秋の林で、たくさんの虫たちに出会えて、大人も子どもも観察とお絵かきに夢中になっ た、楽しい午後でした。