幻燈の可能性

小林敏也さんが、『日本児童文学』2010年11-12月号に、「幻燈の可能性とおもしろさ」というタイトルで文章を書かれ、その中で月夜の幻燈会のことに触れてくださいました。

「スクリーンの前で立ち上がってピースなどして騒いでいた子等も、映像と音が始まると山猫にどなられたどんぐりみたいにしんとして聞き入っていたのだ」

幻燈の世界に入り込んで見入っていた子どもたちの様子については、前回ご紹介した感想のほかにも多くの方から感想が寄せられています。

一つの表現ジャンルとしての幻燈に「可能性とおもしろさ」を見いだしている表現者がいて、それは、確かに幻燈会の小さな観客たちに受けとめられたんだなあと感じています。