40年前にタイムトリップ! 小平にいた昆虫たち

こんにちは。どんぐりの会のカイコです。
12月1日は、いよいよ奨励学級最後の回でした。

「40年前にタイムトリップ! 小平にいた昆虫たち」小野公男さん(日本鳴く虫保存会)です。

小 野さんは鷹の街道に以前あった小野園(植物や虫を扱うお店)の方で40年以上前に日本鳴く虫保存会を発足し、今では、会員は沖縄から北海道まで幅広くい らっしゃるそうです。講座は室内でおこなわれました。豊富な写真を用意して下さり! 50枚の中に29種類の虫と会うことができました。

そ して、小野さんならではの手作りの虫籠もたくさん持ってきて下さいました。どの籠も虫目線で作られていて、ついつい入りたくなり、お鳴き台(お立ち台では ないですぞ。)がこれまた可愛く、ついついその台の上で私も虫なら唄いたくなってしまう、愛情たっぷりのものでした!!

小野さんの講座

小野さん作の虫籠

お鳴き台

虫籠の中にはお鳴き台が

この虫籠がデザイン豊富で、行灯をお手本にしているそうです。講座は唄から始まりました。流石!日本鳴く虫保存会のトップですね!講座参加者もまず鳴かせてしまうとは!

手元に配られた歌詞を見ながら、テープに合わせて歌います。

「虫の声」

あれマツムシが 鳴いている
チンチロ チンチロ チンチロリン
あれスズムシも 鳴きだした
リンリンリンリン リーンリン
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声

キリキリキリキリ キリギリス
ガチャガチャ ガチャガチャ クツワムシ
あとからウマオイ おいついて
チョンチョンチョンチョン スイッチョン
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声

※キリギリスのところがこおろぎや
になっているものもあります。(作詞者不詳)

小野さんは「この中に何種類虫が出てきますか?」と聞かれます。
5種類いますね。この中で昔小平にいたのは
マツムシ、スズムシ、クツワムシ、ウマオイ。キリギリスはいませんでした。(ウマオイは今も小金井公園にいます。)

鳴く虫はコオロギ科とキリギリス科に分けられコオロギは羽が右前、キリギリスは左前。からだが平べったいものがコオロギ科からだが高いものがキリギリス科となります。バッタは鳴きませんが、からだが四角く、羽根と足で音を出すそうです。

鳴くのはオスのみ。鳴き方は3鳴きあります。1人鳴き、誘い鳴き、威嚇鳴き。
誘い鳴きは勿論メスを誘い子孫を増やすため。
メスを誘っているときに、他のオスが現れると威嚇鳴きに変わります。

スズムシを何匹か一緒に飼って最後に残るのはメスですね。
美しい鳴き声を楽しみつつも、だんだん数が減って、最後におなかの大きなメスだけ残る光景は私も苦手で、もう飼いたくないなぁ。と思っていました。
しかしちゃんと理由があり、オスは成虫になってから約一カ月が寿命。
メスの寿命はそれより長く、先に弱ったオスの命を栄養としていただき卵にその命を託しメスも死を迎える。命の循環に必要な光景だったのですね。小野さんのお話でよくわかりました。

ちなみにスズムシは飼いならされた昆虫なので、外に放しても生きてゆけないそうです。
鳴く虫を育てるならスズムシから入るのが良いそうですよ。

虫の鳴き声は温度が高いと早く鳴き、低いとゆっくりだそうです。

ツヅレサセコオロギの鳴き方は
「肩させ、裾させ、もうすぐ冬だ」と鳴くそう。
衣服の破れを綴れ、もうすぐ冬だよ。という意味。
ツヅレサセコオロギが鳴き始めると冬衣の支度をしなきゃね~と昔の人は思ったということ。

いろいろな鳴く虫の声もテープで聞かせていただき、自分があまりいろいろな虫の声を知らないことを意識しました。なんとなく聞いたことあるなぁ~という声もありましたが。

こうして意識して聞くと、前回の蔭山さんの鳥の鳴き声の紹介の時も思いましたが、何度も聞いてその鳥や虫のことを知っている人なら、こんなふうに聞こえるという言葉遊びのような鳴き方があり、音を聞き分ける力はとてっも想像力が発達して豊かだなぁ~と感じるのです。
そんなに鳴き方を知らなかった自分が、とっても寂しい感覚なのでは?と思ってしまいました。子どものころからそれ程虫に興味がなかったからなのか?小平で育っていますが、虫が少なかったのか?今になって、「よおしこれからもっと耳をすますぞ~!」と思うのでした。

虫の世界も外来種が沢山います。例えばアオマツムシ(中国)この虫の繁殖力はとても強いそうです。
小野さんがなぜか調べたところ、明治時代に植木について東京湾から上陸、アオマツムシは木の上で生息し、街路樹を伝わって多摩方面にまで進出。夜行性なの で、天敵がいない、しかも飛べる。そして群集性でもある。東京大空襲で都内のアオマツムシはいなくなったが、多摩方面からまた街路樹を伝わって、都内に広 がっていった。街路樹は剪定されるが、アオマツムシが卵を産むのは直径2センチの枝なので、枝打ちにはなかなか合わない。そこで、アオマツムシは増えてゆ くそうです。リーリーリー♪チッチッチッ♪と鳴きます。

アオマツムシのスライド

アオマツムシ

小野さんのお宅の屋上では15,6種類の虫が飼われています。
長年育てていると、雌雄同体のものが現れたり!(その写真も見せてもらいました。)図鑑にも載っていないような写真が撮れたり。育てた虫たちは市内に放してなんとかまた復活しないものか、毎年試されているそうです。

本当に虫が好きなんだなぁ~。
虫籠の繊細な細工もそうですが、愛情たっぷりな感じが伝わってきて、この日のお話も2時間があっという間でした!

こんな、どどいつも飛び出しましたよ♪
「蝉は腹で鳴く♪ キリギリスは羽根で鳴く♪ わたしゃあなたの胸で泣く♪」

なんとも素敵な小野公男さんの講座でした。
講座中なんども朗らかに笑わせていただきました! 小野さんありがとうございました!!!

5回の連続講座、最後までたくさんの方々が参加して下さいました。私たちの住む町の豊かな自然を生き物博士の存在によって五感で味わうことができました。本当にありがとうございました!

知ってびっくり、鳥の世界は超不思議!

「ホウホケキョ」

「ツッツピー・ツッツピー」

「ツッピー、ツッピー」

11月も半ば、雨の午前中。
津田公民館の一室で、鳥の鳴き声に耳を澄ます大人達の集団がいました。

奨励学級「生き物博士と歩く小平の自然」の第4回、
「この木にくる鳥、何の鳥?」講座です。

その日は外で鳥の観察をする予定でしたが、あいにくの雨。

急きょ、室内で、講師の蔭山一人さん持参のパソコンから流れる
鳥の声を聞きながらの座学となりました。
機械音ではあるものの、それぞれ鳴き方に特徴があって、
目を閉じると玉川上水や奥多摩の森の中にさまよいこんだような
感覚になります。

蔭山さんのお話では、鳥がいる場所とは、
まず“水や食べ物(木の実など)があるところ”
そして
“安心して休めて、巣づくりができる所”
だそうです。
当たり前のことですが、雑木林がどんどん開発されていくと、
安心して巣づくりができないという鳥社会の実情があります。
家の戸袋に巣をつくるムクドリや、
軒先でも巣づくりするツバメなどもいますが、
中央公園横の雑木林や津田塾大学の林がある玉川上水は
多くの鳥たちにとっては安心して休める貴重な緑なのではないでしょうか。

玉川上水では夏鳥や冬鳥たちも旅の途中に一休みしていくそうです。

住みついて子育てする鳥、一時の宿にする鳥、いろいろあるんですね。

◇夏鳥・冬鳥(渡り鳥)
日本と海外とを移動する鳥は「渡り鳥」と呼ばれています。
夏に日本を訪れる鳥を「夏鳥」、
冬に訪れる鳥を「冬鳥」、
途中で日本に立ち寄る鳥を「旅鳥」と呼んでいます。

「渡り鳥」に対して、
◇漂鳥(ひょうちょう)といって、
国内で冬に山から里へ、夏に里から山へ移動する鳥もいます。

◇留鳥(りゅうちょう)と呼ばれる一年中同じ所にいる鳥も。

そして
◇迷鳥(めいちょう)
事情で本来の生息地ではないところに飛んでくる鳥もいたりして、
鳥の世界にも迷子が出るんですね。

蔭山さんのお話で、いろいろ面白い鳥の生態を知りました。
カッコーは自分で子育てをせず、他の鳥の巣に卵を生んで
その鳥に子育てをしてもらうそうです。
しかも、カッコーの卵は育ての親鳥の卵より早く孵って、
巣にある卵を背中に乗せて、外に放り出してしまい、
自分だけちゃっかり育ててもらうのだそうです。
それってあり~?!
自分の卵を犠牲にしてまで、カッコーの卵を育ててあげる鳥もすごいけど!

キビタキはウグイスやコジュケイの鳴き真似をするそうです、
モズも他の鳥の鳴き声を真似るのだとか。さてその鳥たちの鳴き声です。

いわゆる「さえずり」といういいきれいな声は求愛の時期だけのもので、それ以外は地鳴き(じなき)という地味な声で鳴いているとか。たとえばウグイスが「ホーホケキョ」と鳴くのは求愛のためのさえずりで、年間は「チャッチャッ」と鳴いているそうです。

はじめの
「ツッツピー・ツッツピー」はヤマガラ、
「ツッピー、ツッピー」はシジュウカラの
さえずりです。

また、「聞きなし」といって、鳥が人間の言葉をしゃべっているように、
日本語と置き換えた表現があるとか。
ホトトギス「てっぺんかけたか」
ホオジロ「源平ツツジ、白ツツジ」
ツバメ「土喰って虫喰って渋ーい」
ヒヨドリ「いいよ、いいよ」
コジュケイ「 ちょっと来い・・・母ちゃん怖い」
こんなのもあります。
センダイムシクイ「焼酎一杯グイー」

面白いでしょ。

すべての鳥の種類の中で、東京の地域で見られる鳥はの3分の1くらいというお話でした。

蔭山さんの講座

 

森で鳥の姿を見つけるには、まず聴覚でどこにいるのか、鳴き声の音をさぐり、
動いたところをすばやく観察するのだそうです。
木の葉が落ちるこれからは、鳥を観察するのに格好の季節。
冬晴れの日には、鳥を見つけに出かけてみませんか。

そうそう、双眼鏡の選び方も教えていただきました。
鳥の観察には7、8倍くらいの倍率の視野が広いものがいいそうです。
安い家電店で売っているそうですよ。

今回蔭山さんには、
自由奔放に羽ばたく鳥の世界に案内していただきました。
講座が終わっても鳥の声が耳に残り、
外で鳥の声をがすると耳をそばだてている自分がいます。

これまで気づかなかったもう一つの世界を知った気分です。

講師の蔭山一人さんが所属する「小平野鳥と緑の会」のブログです。
http://coppicenote.blog89.fc2.com/
定期的に観察会を行っています。

奨励学級 第4回2009年11月17日(火)報告。
今回担当はどんぐりの会ピッピでした。