星の手紙『故郷は』。

みなさま お久し振りの更新となります。ご無事でお過ごしでしょうか?地震や放射能の心配はまだ続き、わが子もちょっとした物音で怖い怖いと連呼しています。そんな中こうしてブログが更新できるありがたさを感じます。被災地のみなさんのことを祈りながら毎日過ごしています。

私の友人で彫刻家の鎌田恵務さんが星の手紙という通信を月に一度福岡より発信しています。その特別号に鷹の台の駅前にある本屋さんの元店長、志賀泉さんの手記が載せられています。志賀さんには私の友人の絵本をお店においていただいたり、本屋さんを退職されるときに全国を旅したいとのことで、福岡の友人鎌田さんをご紹介したというご縁があります。その後志賀さんは作家として小説を書かれています。多くの方にご一読していただきたく思います。志賀さんの故郷は今回の地震と津波で壊滅的な被害を受けた福島県南相馬市小高区(旧小高町)です。『故郷』を思う気持ちがひしひしと伝わってきます。                                     (k)

そして12日のひらくカフェが地震のため中止になった旨をお伝えできずに申し訳ありませんでした。

森のつながり★映画『森聞き』本日より公開

昨日は、西荻窪にあ 旅の本屋のまどにてCD絵本『ラヤトン 無限の森』の音楽と絵と朗読の会で、朗読をさせて頂きました。来て下さった方々ありがとうございました。

その本のプロデューサーで映画監督柴田昌平さんの第2作目のドキュメンタリー映画『森聞き』が、本日よりポレポレ東中野にて公開されます。毎日柴田監督とゲストのトークがあるそうですよ。昨年試写で拝見したときに、この映画の音楽は何???と思ったのが、ラヤトンだったのです。ラヤトンはフィンランドのアカペラグループで、柴田監督が、「NHK世界里山紀行 フィンランド 森とともに生きる」で一年間フィンランドに滞在中に、よく聞かれた音楽だそうです。

柴田さんのお人柄の良さや絵を描かれた三田圭介さんのユニークさで、会場はあったかムードでした。飾り気がないお二人に、私も親近感を持ちました。時折はさむトーク以外は音楽と訳詞の朗読で、ラヤトンの世界を味わう耳をすます会。ゆったりとした時を過ごせました。

このCDは、100年前以上前の詩でほとんどが構成されています。『森聞き』の会場、ポレポレ東中野でも販売されています。是非手にしてみてください。一人で声に出して詩を読むと、さらにラヤトンの歌が奥まで響いてくると思います。フィンランド語の歌詞も載っていますよ。そして三田さんの絵が素晴らしいので、どうぞご覧になってください。この本のために200枚も描かれたそうです。原画展を観たいという声が、昨日も沢山聞かれました。私も観たいなぁ。

映画『森聞き』ではじめて森の“聞き書き甲子園”というプロジェクトを知りました。それはどんなものなのかというと、

日本全国の高校生が「森の名手・名人」を訪ね、知恵や技術、人生を「聞き書き」し、記録する活動。「森の名手・名人」は地域からの推薦を受け(財)国土緑化機構が毎年100人ずつ選定。高校生も全国から応募し、毎年100人が選ばれる。2002年から始まり、2010年までに900組の名人と高校生が出会い、「聞き書き」の作品が生まれいてる。2010年からは、海や川の名人を「聞き書き」する「海・川の“聞き書き甲子園」も同時に開催している。(『森聞き』のチラシより)

若者のもどかしさをこの映画で感じ、自分の若い頃を思い出しました。もちろん、今でももどかしい自分を感じることは多々ありますが、、、。高校生と森の名人が寄り添う姿が、とても印象に残っています。

森へ行くと、心も身体も元気になります。鷹の台の林もそうです。明日晴れたら林に行こうかな。それともちょっと遠くの森へ行こうかな。                                        (k)