2015年セミのぬけがら調査結果

とりあえず数字だけご報告しておきます。2015年のセミのぬけがら調査は以下のようになりました。今年も、どんぐり林で生まれ育ったセミは5種類でした(クマゼミは0!)。

セミのぬけがら合計 614個
◆アブラゼミ 484(オス287 メス197)
ニイニイゼミ 63
◆ヒグラシ 47(オス28、メス19) 全体の7.7%
◆ツクツクボウシ 13(オス9、メス4)
◆ミンミンゼミ 7(オス5、メス2)

今年はニイニイゼミの数がヒグラシよりも多くなりました。

ヒグラシのぬけがらは?

この林に特徴的なヒグラシのぬけがらの数だけを調べてみました。

道路予定地の柵の影響のない調査地1と4では、2013年より今年のほうが合計24個ヒグラシのぬけがらが多いのですが、柵で狭くなった調査地2と3では、合計73個も少ない結果となっています。特に調査地2でヒグラシのぬけがらが多かったので、柵の影響が大きく感じられます。

2015年ヒグラシ合計47個(オス28、メス19) ※2013年よりも49個少ない。
〈2013年ヒグラシ合計96個(オス53、メス43)〉

◆調査地1(柵の影響のない調査地)
2015年計36個(オス19、メス17) 2013年との比較+19個
内訳:7月26日13(オス10、メス3)、8月15日 23個(オス9、メス14)

〈2013年計17個(7/28 4個(オス4)、8/24 13個(オス2、メス11)〉

◆調査地2(柵の設置で狭くなった調査地)
2015年計0個 2013年との比較−57個

〈2013年計57個(7/28 28個(オス22、メス6)、8/24 29個(オス15、メス14))〉

◆調査地3(柵の設置で狭くなった調査地)
2015年計0個 2013年との比較−16個

〈2013年計16個(7/28 7個(オス3、メス4)、8/24 9個(オス3、メス6))〉

◆調査地4(柵の影響のない調査地)
2015年計11個(オス9、メス2) 2013年との比較+5個
内訳:7月26日1個(オス1)、8月15日10個(オス8、メス2)

〈2013年計6個(7/28 0個、8/24 6個(オス4、メス2)〉

8月15日のセミのぬけがら調査の結果

8月15日のセミのぬけがら調査の結果をまとめました。

合計 542個
アブラゼミ 468個(オス272 メス196)
ヒグラシ 33個(オス17 メス16)
ニイニイゼミ 21個
ツクツクボウシ 13個(オス9 メス4)
ミンミンゼミ 7個(オス5 メス2)

※ニイニイゼミのぬけがらは泥だらけで雌雄判別に手間と時間がかかるため、雌雄を見分ける作業はしていません。
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【】内に前回7月26日の調査の数字を入れています。参考までに、調査地ごとに下に2013年8月24日の数字を入れました(柵設置前で草刈りの影響がなかった年)。

調査地1(柵の影響のない調査地)計217個
アブラゼミ 8/15 171個(オス108、メス63)【7/26 4個(オス3、メス1) 】
ヒグラシ 8/15 23個(オス9、メス14)【7/26 13個(オス10、メス3)】
ニイニイゼミ 8/15 12個【7/26 22個】
ツクツクボウシ 8/15 6個(オス5、メス1)【7/26 0個】
ミンミンゼミ 8/15 5個(オス3、メス2)【7/26 0個】

〈2013年8/24 アブラゼミ139個 ヒグラシ13個 ニイニイゼミ3個 ツクツクボウシ9個 ミンミンゼミ3個 合計167個〉

調査地2(柵の設置で狭くなった調査地)計10個
アブラゼミ 8/15 1個(オス1)【7/26 0個】
ニイニイゼミ 8/15 6個【7/26 7個】
ツクツクボウシ 8/15 3個(オス3)【7/26 0個】

〈2013年8/24 アブラゼミ117個 ヒグラシ29個 ニイニイゼミ7個 ツクツクボウシ14個 ミンミンゼミ2個 合計169個〉

調査地3(柵の設置で狭くなった調査地) 計154個
アブラゼミ 8/15 148個(オス81、メス67)【7/26 9個(オス9)】
ニイニイゼミ 8/15 2個【7/26 10】
ツクツクボウシ 8/15 2個(メス2)
ミンミンゼミ 8/15 2個(オス2)

〈2013年8/24 アブラゼミ280個 ヒグラシ9個 ニイニイゼミ2個 ツクツクボウシ6個 合計297個)

◆調査地4(柵の影響のない調査地) 計161個
アブラゼミ 8/15 148個(オス82、メス66)【7/26 3個(オス3)】
ヒグラシ 8/15 10個(オス8、メス2)【7/26 1個(オス1)】
ニイニイゼミ 8/15 1個【7/26 3個】
ツクツクボウシ 8/15 2個(オス1、メス1)【7/26 0個】

〈2013年8/24はアブラゼミ108個 ヒグラシ6個 ツクツクボウシ3個 合計117個〉

 

7/26、8/15 どんぐり林のセミのぬけがら調査と羽化観察会

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今年でセミのぬけがら調査も5年目になります。たくさんのヒグラシが生まれ育つこの貴重な調査地は、道路予定地の柵で半分にされてしまい、これまで通りの調査は不可能な状態ですが、今年もひきつづき調査を行います。

自然観察指導員の方たちが、セミのぬけがらの雌雄や種類の見分け方を教えてくれますので、だれでも参加できます。ニイニイゼミのぬけがらを見つけるのはちびっこの得意分野!ぜひお子さま連れでどうぞ!羽化の観察会もあります。

今年の調査はなんと午後で、暑そう!ですが、みなさんこぞっておでかけください〜。全2回です。
7月26日(日)15時〜ぬけがら調査
8月15日(土)14時30分〜ぬけがら調査、18時30分〜羽化観察会
調査地:小平中央公園の体育館の東側の林

☆両日とも開始時間に調査地のどんぐり林に集合。体育館横の入り口を入ったあたりに集まってください。

参加費無料

 

【申込み】
先着順30名まで。
メールでjosuidonguri@gmail.com宛てに「参加者のお名前、連絡先、参加できる日、年齢(お子様)」をお知らせください。
※両日参加が基本ですが、不参加の日がある場合もご連絡ください。

セミの抜け殻しらべ市民ネット http://semigara.net/
どんぐりの会のセミぬけがら調査 https://dongurinokai.net/?page_id=2936

(写真は高野丈さん撮影の2013年夏のぬけがら調査のようす)