生き物の宝庫、史跡・玉川上水を未来の子どもたちへ

生き物の宝庫、史跡・玉川上水を未来の子どもたちへ

玉川上水はいきもののつながりをつなぐ水と緑の道。さまざまな市民団体が調査を重ね、その豊かさが具体的に見えてきました。

その実態を把握してほしいと新たに玉川上水の総合調査を求める署名運動がはじまりました。「生き物の宝庫、史跡・玉川上水を未来の子どもたちに」と呼びかけていますが、このまま放っておくとそれは叶わなくなりそうです。小平都市計画道路 3・2・8 号府中所沢線が建設されようとしているのも、もっとも景観のよい区域の1つです。

玉川上水がどんなふうに価値のある場所か、まず調べてほしい、都知事は視察に来てほしいと求めています。どんぐりの会も賛同団体になりました。できる限り多くの声を集めたいと思っています。オンライン署名も準備中です。署名へのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。



署名用紙ダウンロード

下のダウンロードボタンをクリックすると署名用紙をダウンロードできます。A4とA3がありますが、内容は同じです。

■A4署名用紙2ページ)
2024玉川上水署名_A4.pdf
PDFファイル 315.3 KB
裏表一枚にプリントしてください。

■A3署名用紙(1ページ)
2024玉川上水署名_A3.pdf
PDFファイル 184.7 KB

■コンビニでもプリントできます
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ファミリーマート、ポプラグループ、ミニストップ、ローソンのマルチコピー機でプリントアウト可能です。一色印刷で20円かかります。
ユーザー番号:UDF2WNNT8Q
白黒:20円
カテゴリー:文書プリント
用紙サイズ:A3
有効期限: 2024年05月31日 18時まで
ファイル名:2024玉川上水署名_A3.pdf


生き物の宝庫、史跡・玉川上水を未来の子どもたちへ

東京都知事様

 玉川上水の価値と道路計画

玉川上水は、江戸時代前期(1653 年)に江戸市中の飲料水不足を救うために造られました。多摩川(羽村市)から四谷大木戸(新宿区)まで 43km にわたり、歴史的価値が高いとされています。 玉川上水は 1999 年に東京都により歴史環境保全地域に指定され、同年「玉川上水景観基本軸(以下「景観基本軸」)」として守られることになりました。2003 年には東京の発展を支えた歴史的価値を有する土木施設・遺構として、開渠部 30km が国の史跡に認定されました。玉川上水のなかでも、特に小平監視所から小川水衛所跡までの 5km は、法面(水路の両脇の土の面)がよく残っており、優れた景観となっています。まさにこの部分に「小平都市計画道路 3・2・8 号府中所沢線」 (以下「小平 328 号線」)という幅36mの大型道路が計画されています。

玉川上水の生物多様性の豊かさ

東京都は2023年に「東京都生物多様性地域戦略」を掲げ、推進しようとしています。長年にわたる市民団体の調査により、玉川上水の野草(種子植物)は500種以上が記録されており、武蔵野の野草も多く生育して、市街地としては非常に豊かです。また、この道路予定地の前後1.2km だけで84種もの鳥類が確認されており、皇居(76 種)や明治神宮(94 種)に匹敵します。玉川上水は長いグリーンベルトであり、都心の生物多様性を支えています。玉川上水が生き物の宝庫である所以は、このグリーンベルトの連続性に他なりません。道路によって樹林が36m幅で伐採されれば、この連続性が断たれることになります。東京都による「景観基本軸」では、玉川上水を特徴的な景観が連続していることが重要であるとし、その保全の必要性を強調しました。景観を形作る基礎になるのは生態系で、その保全なくして景観の保全はありません。旧来の調査では個々の希少種の保全を重視し、また伐採しても影響は小さいとされました(「環境影響評価書(1-283-1)」2011年)。しかし生態系とそれを担う動植物をよい状態で残すには、保全生態学の考え方に立った「景観基本軸」と「東京都生物多様性地域戦略」に基づく調査が必要であり、私たちはそのような調査が実施されることを要望します。

市民にとっての価値

小平市にある玉川上水の緑道は、東西へ移動する生活の道として、また通勤通学路として、散策やジョギングの道として大勢の人が利用しています。また、近隣の幼稚園、小・中・高校、大学では活きた教材として自然観察や身近な歴史の勉強に役立てています。 玉川上水に隣接する雑木林(道路予定地)は、市民の散策や自然観察会はもちろん、シニアのゲートゴルフ、子どもの遊び場プレーパーク、幻燈会や映画上映会、彫刻展等の芸術活動と、広く利用されています。夏も涼しく、子どもが遊べる屋外の貴重な場所になっています。玉川上水と隣接の雑木林は、市民生活に密接した大切な自然です。

3つの価値と都知事へのお願い

道路予定地には、歴史的価値、生物多様性の価値、そして市民にとっての価値があります。失われた自然を元に戻すことはできません。私たちは未来を担う子どもたちに、玉川上水の水と緑を引き継いでいく責務があります。そのことを市民と東京都が協力して進めることを希望します。都知事におかれましては、ぜひこの場所を見ていただきたく思います。

都知事への要望
1. 「景観基本軸」と「東京都生物多様性地域戦略」にのっとった玉川上水の調査をしてください。
2. 「小平 328 号線」計画の現地を視察してください。
3. 「小平 328 号線」の建設を進める前に、上記1,2を実現してください。

呼びかけ団体
玉川上水みどりといきもの会議 代表 高槻成紀
地球永住計画 代表 関野吉晴
ちむくい(ちいさな虫や草やいきものたちを支える会) 代表 リー智子

署名送付先:187-0041 東京都小平市美園町 3-29-2 高槻成紀

第1次集約日 2024年6月30日

第四次事業化計画(案)のパブコメを出しましょう!

 東京都が「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)」をまとめ、意見・提案を2月10日(水)まで募集しています。

 東京都では、10年に一度、都市計画道路や開発の計画の見直しを行って事業化計画を発表し、優先整備路線となった道路の整備を、その先大体10年間で行っています。「これらの道路をこれから10年間で作ろうと思う」という事業化計画案のパブリックコメント(意見募集)にぜひ意見を出しましょう。

 パブリックコメントを出すことに意味があるのか? この道路計画は不要だ、見直そうという声があったとして、それを計画に反映させるしくみになっていないことに大変疑問を感じます。ただ、声を出すタイミングが用意されている時に声を出さなければ、関心をもつ人が少ないということになり、案のままに進められるだけになってしまいます。多くの声を届けましょう。もし、道路計画自体に賛成の立場であっても、実際に住む人の声を反映させた形のまちづくりにする一歩として、こういう機会に意見や提案を出すことに意味があると思います。

 東京都のHPをチェックして、ぜひ意見・提案を出しましょう。郵送・FAX・メールで受け付けています。以下に提出方法を転載します。計画の概要がわかる概要版はこちら

整備方針(案)に対するご意見・ご提案の提出方法

 整備方針(案)に関するご意見・ご提案を募集いたします。いただいたご意見の主旨は、ホームページなどで公表させていただく場合がありますが、ご意見の原文は公表いたしません。また、個人情報や個人を特定した誹謗、中傷となる内容と判断される意見については公表いたしません。様式は自由です。下記様式を参考に、可能な限り、性別、年齢、お住まいについてお知らせください。

募集期間:平成28年2月10日(水)まで
提出先:東京都都市整備局都市基盤部街路計画課
       [郵 送]〒163-8001 東京都庁
       [FAX]03-5388-1354 
       [メール]S0000179@section.metro.tokyo.jp

 小平市では、今回の第四次事業化計画案で、市を東西に横断する小平3・3・3号線や小川駅前、小平駅前の開発などが優先整備路線とされています。

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 反映させる会のブログに小平3・3・3号線についてのリンク集がありますので、ぜひチェックしてみてください。今回は一部だけが優勢整備路線となっていますが、玉川上水や多摩湖自転車道と重なる部分も長く、商店街や住宅地に大きな影響を与える道路です。小平3・3・3号線の予定地を歩く会も今年は月一回行われる予定ですので、ぜひご参加になってみてください。

どんぐり林の請願は継続審議

市議会に提出したどんぐり林の請願は継続審議となりました。以下、みどりのつながり市民会議のブログから報告を転載します。


26日(水)、小平中央公園の林の柵を取り外し、市民が全体を一体的に利用できるよう求める市議会請願の署名合計2152筆を、議会事務局に提出いたしました(twitter等で2151筆としていますが、署名数には請願者を含めるようなので、2152筆となります。議会では、筆跡が同じで印鑑がない署名などがカウントされないため、署名数は2106筆とされています)。

20日(木)の時点では合計620筆だったのですが、みなさんがそれぞれ集めてくださっていた署名がこの6日間に集まり、思わぬ数になりました。どんぐり林や玉川上水の環境を大切に思う人たちが多いことを改めて感じます。みなさん、ありがとうございます!

本日27日(木)10時頃から小平市議会環境建設委員会で審査が行われ、この請願は継続審議されることとなりました。

次回は9月17日(木)午前9時からの環境建設委員会での審査となります。市役所7階大会議室にて。傍聴30名まで。定員を超えると音声傍聴があります。

署名はひきつづき9月15日(火)締切で集めます。すでに間に合わなかった署名が手元に届いてきております。

再度、「林の柵を取ってください」署名のこと

今、小平中央公園のどんぐり林に2月から設置されている柵は、東京都が道路予定地として取得しましたよという印のようなものです。東京都は、「柵を設置しての管理が原則だが、市が管理するなら開放管理も検討可能」と言っています。一方、小平市は「都の土地だから都が管理すべき、都が管理するなら日常的な窓口や緊急時の対応はする」と言っています。

これまでも何度も交渉に行きましたが、開放管理にむけて動く気配がありません。ここは市民の「使えるのだから、使いたい」という意思を示す必要があるだろうということで、林の利用団体で話し合い、みどりのつながり市民会議として市議会に請願を出しました。請願の審査は、9月議会で行われます。

毎日多くの人が息をつき、自分を取り戻している、日常のくらしの中にある林を開放してほしい。幻燈会もプレーパークも広々と木々に囲まれた中で楽しみたいと願っています。

9月15日(火)までに、この請願に賛同してくださる方の署名をたくさん集めたいと思います。この署名は請願に添えるもので、署名数が多いほうが市議へのインパクトも大きくなります。ご協力お願いいたします!意思さえあれば、どなたでも(市外の方、外国籍の方、子どもも!)署名可能です。

署名用紙をダウンロード(クリックするとダウンロードできます)
※A4に印刷する場合は裏表になるように印刷してください。
※住所と署名
(自筆での氏名記入)が必要です。氏名記入が自筆でない場合は印鑑(拇印も可)が必要です。
※署名は8月25日(火)までに
署名用紙に記載している請願者の住所にお送りいただくか、街頭での署名場所までお届けください。
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(写真は柵が設置される前の2014年秋の第12回月夜の幻燈会 撮影:高野丈さん)

林の一体的利用を求める市議会請願の署名を集めます

28日、東京新聞多摩版に市議会への請願についての記事が掲載されました。
小平・都道予定地 雑木林利用 請願を提出 2015年6月28日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150628/CK2015062802000129.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

これから週に一回以上は街頭で署名を行います。ぜひ一緒に署名を集めてください。当日参加歓迎です!
7月3日(金)10:00-11:00 こうさぎ橋周辺
7月5日(日)10:30-11:30 こうさぎ橋周辺
7月7日(火)11:00-12:00 こうさぎ橋周辺
7月15日(水)13:00-14:00 こうさぎ橋周辺
7月22日(水)10:00-11:00 こうさぎ橋周辺
8月1日(日)18:30-19:30 兎橋周辺
8月9日(日)10:00-11:00 小平中央公園ジャブジャブ池周辺

署名場所328と兎橋
こうさぎ橋周辺は赤い丸印
兎橋周辺は緑の丸印
ジャブジャブ池周辺は滝と書いてある右上あたり