どんぐりの会のメンバーGちゃんからの投稿です。
市と一緒に、私たちの林は私たちの手で
先日、『市長への手紙』という制度を利用して、市に小平中央公園の林の道路予定地『以外』(つまり、今回蚕糸会から寄付された都営団地傍の樹林地東側と、もともと市のものであった樹林地西側)の部分について、今後、市がどのように利用を考えているかを知りたくて質問状を出しました。そして、先日その回答が郵送されてきました。画像はその回答です(クリックすると拡大します)。
私がこの回答の中でとても気になったのは、質問の2問目への回答にある;
『なお、前述のとおりこの樹林では倒木等が生じていることから、安全確保の観点から中長期的に開放し続けることは困難であると考えています』(*筆者による強調)
です。確かに、市民の命と安全を守る立場の市にしてみれば、ここで倒木がもとで事故が起きてはならないと思うのは当然です。ただ、私は倒木の危険がこれからもあるかも(・・)しれない(・・・・)から開放しない、ではなくて、この際、市民の知恵と力を借りて、どうこの林が市民にとって活用されるのがいいのか、市民も協力してどう林を維持していくのかということを市民と話し合いながら一緒に林を守っていけないかなあと思います。
先日、樹木調査についてまなぶ機会をどんぐりの会で企画しましたが、私は28日には参加できなかったので27日のスタッフ打ち合わせで講師の方に色々とお話を伺いました。聞いて、眼から鱗のことが沢山ありました。萌芽更新といって樹を切ったりするけれど、切るタイミングを考えないと、樹は切ることで逆に倒れやすくなる側面もある(樹木が枝を張って支え合うことで保たれているバランスが崩れる、根腐れしやすくなるなど)という話は、なるほどと思いました。そして、講師の方がこうもおっしゃいました;
(樹の倒木や絵倒れなどの危険を見極めるには)よくよく見ることが大事。たまの専門家よりこまめなチェックが大事。
これは、行政にお任せにしないで、これからも林を使い続けたければ、この林を活用するものとして私たち自身が、行政と一緒になって守っていくことが大事では、というメッセージだと思いました。
樹木調査に参加された方がどんな感想を持ってくださったのか分かりませんが、多くの参加者があったことからも、この林を見守り続けたいと思っている市民は多くいると思います。そして、市民の知恵と知識と力を市が活用しないなんてモッタイナイ! 自分たちで林を守っている仕組みが出来ていけば、より深くこの林や地域のなかのみどりのことや地域で協力して暮らしていくことなどを楽しみながら学び取る機会にもなるのではないでしょうか。それは、子どもにとっては勿論、大人にとってもワクワクすることだと思います。
丁度、回答には以下のことも記されています;
『樹林の自然環境の回復を図る際には、地域や公園を利用されている方々、有識者や市民団体の方々の意見をうかがう機会を設けたいと考えています』
これは、先に述べた自分たちも市と協力しながら林を守っていくということに繋がるのではないでしょうか?意見を言うだけでなく、さらに協力、いえ、協働出来たらと思います。
自分たちの暮らしに関わることは、お任せにせず、自分たちも関わりたい。だから、住民投票は、実施されたのでは?この林は、その象徴でした。そのことを市も受け止めて欲しいのです。
住民投票でも大変注目を集めたこの林を、今後どうしていくかについては、一方的に市が決めてしまうのではなく、地域住民を交えてその方針を決めていく、現状で対策が必要なことについても、市民を交えて解決法を探っていく、そういう方向へ進んでいくよう望みます。