小平中央公園のセミぬけがら調査、今年は。。。

カナカナカナカナと鳴くヒグラシの声は玉川上水周辺ではおなじみですが、小平中央公園のどんぐり林で調査をしてみて、ここが東京都内では珍しくヒグラシの割合の多い場所であるということが分かってきました。

2009年から (財)日本自然保護協会観察 日本自然保護協会観察指導員の有志の方々を中心とした市民ボランティアによって「セミ抜け殻しらべ」が全国各地で統一的な手法で行われており、どんぐりの会はこの調査に2011年から参加しています。

セミの抜け殻しらべ市民ネット http://semigara.net

どんぐりの会のセミぬけがら調査 https://dongurinokai.net/?page_id=2936

現在。セミの抜け殻しらべ市民ネットの「セミの抜け殻しらべ2013年度報告書」(公開されている最新のデータ)によれば、2013年は全国31調査地、54サイトで調査し、総計45,995個の抜け殻を採取、鑑別しています。(調査地のある県:新潟、群馬、埼玉、神奈川、山梨、静岡、東京、大阪、兵庫)

 

2013年、小平中央公園どんぐり林の抜け殻は878個で、これは全国の調査地の総計の1.9%にあたりますが、小平中央公園で採取されたヒグラシの抜け殻は96個と全国のヒグラシのぬけがらのなんと22.6%を占めます。

また、小平中央公園での調査で、ヒグラシの抜け殻96個は全種類の10.9%にあたり、これは東京都では国分寺X山の117個11.8%に次いで多い数字です(※%が2桁になるのは都内ではこの2調査地のみ。つづく井の頭公園で12個1.3%、野川公園で3個0.1%、その他の外堀公園、葛西臨海公園、大木島公園、石神井公園、代々木公園、大泉中央公園、小石川植物園、日比谷公園、国会議事堂前公園は0個です)

今年も7月26日(日)と8月15日(土)にぬけがら調査と羽化観察会を行いますが、この調査地は現在都道予定地の柵で半分にされており、これまでと同じ条件での調査が現状では不可能です。

小平市が管理するなら柵の撤去と開放管理も検討可能と都は言い、小平市は都の所有なのだから都が管理すべきと主張しています。今年度は工事予算がついておらず、工事が始まる予定もない中で、大切な環境学習の機会を認めて欲しいと願っています。

本日21日(土)は林の作戦会議へ!

小平中央公園横の林の中に柵が建てられ、「立ち入り禁止」の札が付けられたのをご存じですか?

小平中央公園横の林は、東側半分が道路(小平3・2・8号線)にされる計画となっており、今年1月、東京都が林内の道路予定地を購入し、2月から柵を設置しました。

プレーパークや幻燈会、様々なパフォーマンスの場として・・あるいは散策や犬の散歩、朝の太極拳、虫とりなど、子どもにも大人にも愛され、市民の憩いの場となってきた林を今までのように使わせてほしい…。

現在、林に建てられたのは単管パイプの「仮柵」で、小平市が都から道路予定地を借りるなどの方法で、柵を外す可能性はあるようです。

小平中央公園横のどんぐり林の現状について情報を共有し、可能なかぎり林を開放してもらう方法を相談する「林の作戦会議」が、みどりのつながり市民会議主催で開かれます。どなたでもご参加ください!

日時:2015年3月21日(土)14:00~16:00
場所:津田公民館 和室2
主催:みどりのつながり市民会議

 

どんぐり林に仮の柵が設置されました。

昨日16日(月)、どんぐり林に柵が設置されました。

東京都からは、仮の柵の設置は止められないが撤去の可能性はあると聞いています。利用団体を中心に働きかけているところで、市議会4会派(フォーラム小平、日本共産党小平市議団、生活者ネットワーク、虹とひかり)も先週末に下のように中央公園横の樹林の3・2・8号線計画地部分について「市が所有する樹林と共に一体的に管理し、可能な範囲で市民が立ち入り使用できるよう、東京都と協議していただきますよう」求める要望書を小平市長に出してくださっていますが、市は対応する姿勢を全く見せていません。これは管理のための仮の柵で、すぐに木が切られてしまうわけではありません。

3・2・8樹林の要望書

今までのように林を開放し、可能な限り使わせてほしいという要望を、東京都と小平市の両方に届けてください!

○小平市秘書広報課(市政に関する意見・要望(市長への手紙・市政への提言)などを受け付ける)電話 042-346-9508(広聴担当・市民相談の受付)、FAX042-346-9507(広報担当、広聴担当)、hisyokoho@city.kodaira.lg.jp *すぐに水と緑と公園課にまわされるかと思いますが、ここに届いた意見・要望は分類してカウント・記録されるようなのでこちら経由がおすすめです。

○小平市水と緑と公園課 電話042-346-9556 FAX042-346-9513 koen@city.kodaira.lg.jp

○東京都北多摩北部建設事務所用地課 電話042-540-9532 S0000395@section.metro.tokyo.jp
https://dongurinokai.net/?page_id=5926

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道路予定地を可能なかぎり開放してほしい

以下のように報告をまとめたのですが、今までのように林を開放し、使わせてほしいという要望は、ぜひ東京都と小平市の両方に届けてください。都と市のいずれか片方だけではこの要望は実現できません。

◎小平市秘書広報課(市政に関する意見・要望(市長への手紙・市政への提言)などを受け付ける)電話 042-346-9508(広聴担当・市民相談の受付)、FAX042-346-9507(広報担当、広聴担当)、hisyokoho@city.kodaira.lg.jp *すぐに水と緑と公園課にまわされるかと思いますが、ここに届いた意見・要望は分類してカウント・記録されるようなのでこちら経由がおすすめです。

○小平市水と緑と公園課 電話042-346-9556 FAX042-346-9513 koen@city.kodaira.lg.jp

◎東京都北多摩北部建設事務所用地課 電話042-540-9532

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本日21日、東京都北多摩北部建設事務所に出向き、「今までと同じように林を使わせてもらえないか?」話を聞いてきました。

下に報告をまとめましたが、小平市が、地元自治体として、「公共のために使用を許可してほしい」と要望すれば、都は使用を許可するかどうか検討するというルール(東京都公有財産規則)が東京都にはあると東京都から聞きました。(東京都が自治体として開放する可能性はないのか?)

小平市は、林を大事に思う人たち、子どもたちの気持ちに寄り添ってほしい。3月以降、すでに13以上のイベントが企画されています。東京都からこの場所を借りて、これまでのように市民に開放してほしいと小平市に働きかけたいと思います。また、このことは法的に可能ではありますが、東京都が使用を許可しなければ、実現しません。東京都にも働きかけを続けます。

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東京都北多摩北部建設事務所メモ

今日、東京都北多摩北部建設事務所に行き、「今までと同じように林を使わせてもらえないか」と聞きました。以下は東京都からの返答です。

市民の利用があることはこちらも把握しているので、小平市から、これまで同様に管理させてほしいという要望があれば、検討する。

東京都公有財産規則というのがあり、地元市が公共のために使いたい、ということなら、使用許可を検討できる。

東京都公有財産規則(使用許可の範囲)
第二十九条 行政財産は、法(注:地方自治法)二百三十八条の四第二項又は第三項の規定に基づき、これを貸し付け、又は行政財産である土地に地上権若しくは地役権を設定することができる。

第二十九条の二 行政財産は、次の各号の一に該当する場合は、法第二百三十八条の四第七項の規定に基づき使用を許可することができる。
一 国又は地方公共団体その他公共団体において、公用又は公共用に供するため使用するとき。

大田区の梅屋敷公園の事例がある。この公園の約半分は道路事業用地になっているが、工事が始まるまでということで、既に3〜4年間大田区に貸しており、大田区の管理下で公園として開放されている。

市から要望があれば検討するが、都が取得した段階で道路のための土地という名目になっているので、都からこれ以外の目的のために開放するということはできない。自治体から、借りて開放したいという要望があれば検討する。あくまで自治体経由で、特定の個人には対応できない。

「柵を設置しないでほしい」という要望には答えられない。原則、道路予定地には柵を設置することになっている。今回は仮の柵で、単管パイプを組んだもので2段ぐらい。中は見える。状況調査をしつつ、今後の管理について検討する予定。設置時期は、2月1日からということではなく、2月中の予定。

市から要望があれば柵を撤去する可能性は?

可能性はある。都と小平市が契約を交わし、誰がどのように管理してどう責任をとるか、どう返却してもらえるか等、細かいことをつめてからでないと開放はできない。国の認可を受けているので、国交省の許可も必要。

どんぐり林への柵の設置について、都と市に声を届けていただけませんか

小平中央公園の体育館の東側の林には、現在、このような看板が何カ所も設置されています。2月中にこの林の中の328号線予定地のまわりに柵を設置するというお知らせです(東京都によると、2月中の設置ということのようです)

2月に柵を設置する必要があるのかどうかについては、大変疑問です。実際、閉鎖管理でない事例もあるようです。

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この林は、大変多くの都民(都民以外も)が毎日利用し、多くのイベントが開催される公共の空間です(*2014年2月以降に林で開催されたイベントをどんぐり林のイベント2014〜にまとめました)。

さらに、すでに2015年3月以降、私たちが把握する範囲だけでも、多くの団体が10以上のイベントを企画しています(*一部をどんぐり林のスケジュールにアップしています)。どんぐりの会としても、5月に第12回月夜の幻燈会夏鳥調査を開催予定です。

《日常的に林を利用している方、林のイベントを企画している方、林のイベントを楽しみにしている方へ》

林についてのご意見やご要望を小平市と東京都に届けていただけませんか。

林をひきつづき使わせて欲しいという声、林でのイベントを開催させてほしいという要望、あるいは、イベントを楽しみにしているので開催を可能にしてほしいという声、閉鎖管理でなく地元住民が利用できる形にしておいてほしいという要望など、ぜひ、東京都や小平市にお届けください。
幻燈会をまた見たいので、5月に開催できるように配慮してくださいという要望もぜひ!

窓口はこちらです。

◎小平市秘書広報課(市政に関する意見・要望(市長への手紙・市政への提言)などを受け付ける)電話 042-346-9508(広聴担当・市民相談の受付)、FAX042-346-9507(広報担当、広聴担当)、hisyokoho@city.kodaira.lg.jp *すぐに水と緑と公園課にまわされるかと思いますが、ここに届いた意見・要望は分類してカウント・記録されるようなのでこちら経由がおすすめです。

○小平市水と緑と公園課 電話042-346-9556 FAX042-346-9513 koen@city.kodaira.lg.jp

◎東京都北多摩北部建設事務所用地課 電話042-540-9532

JTP130921_8563_2第9回月夜の幻燈会『注文の多い料理店』の会場風景(撮影:高野丈)

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どんぐり林とは?

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